mokuteki
【1988年4月以来、ロンドンのアジア地区でマイトレーヤの側近として働く一人から、ロンドン在住の二人のジャーナリストに定期的に連絡が取られ、マイトレーヤからの一連の教えや世界の出来事の予測や分析が伝えられた】

(『いのちの法則』より)

万民すべてへのメッセージ

マイトレーヤは言われます、「わたしは新しい宗教を創始するために来たのではない。あなたたち一人ひとりが自分たち自身の宗教的伝統の中で成長し続けるべきである。わたしは信奉者をつくるために来たのではない。あなたたちがわたしを見る時が来ても、わたしの後を追いかけてはいけない。もし、わたしを追いかけるならば、わたしを見失うだろう」。「わたしはあなたたちに自己(真我)を実現する術を教えに来たのである」。

マイトレーヤはこれがイデオロギーでも宗教でもなく、あらゆる宗教の人々を、そして宗教を持たない人々すべてを益するものであることを指摘されます。それゆえにマイトレーヤは言われます、「わたしはすべての人々に属するのである」と。

自己(真我)実現

「真我のみが重要である」。あなたはその真我であり、「不減の霊存在である」。苦しみは真我ではないものと自分を同一認することによって生じるのです。自分自身に問いなさい、「私は誰か」と。自分を物質(肉体)あるいは思考(マインド)あるいはパワー(生気)と同一認していることに気づくでしょう。しかしあなたはそのいずれでもありません。「心(マインド)と生気(スピリット)と肉体は主の宮殿である」。真我はこれらの中に「主の至高の存在と生成」を実現する。存在(Being)は永遠であり、生成(becoming)は時間と空間の中で展開していく。真我はその両方を経験するのです。

執着

もし、あなたが自分自身を真我として理解しないならば、肉体や心(マインド)や生気(スピリット)に執着してしまいます。もし、あなたが肉体に執着すれば、物質欲と官能的満足への欲求に限りがないことを知るでしょう。貪欲はさらに増し、追求は続き、満足感はいつもあなたからすり抜けるでしょう。もし、あなたが心(マインド)に執着すれば、思考の構成やイデオロギーや「イズム(主義)」の中にがんじがらめになり、それに終わりはないでしょう。追求すればするほど、遠くまで行けば行くほど、発見すればするほど、さらに未知の領域があるでしょう。事実、あなたはこの中で自分を失ってしまいます。あなたは満足感を得ることができないのです。もし、あなたが生気(スピリト)、つまりパワーに執着すれば、オカルティズムとかスピリチュアリズム(心霊主義)などのような一連の「イズム(主義)」を経由して決して完全に理解することのできない領域をかじるでしょう。かじるということは誤用することを意味すると、マイトレーヤは指摘されます。

イエスはパワー(生気)の誤用を警告されました。マイトレーヤは言われます。
「たとえそのようなパワーに出会っても、たとえそのようなパワーがあなたの中に開発されたとしても、それに執着してはいけない。それを所有しようとしてはいけない。もしそうするならば、それはあなたを減ぼすだろう。それはあなた(真我)ではない」と。

正しい関係

もし、あなたが本来の自分ではなく他人の後に従うならば、あなたは自分の輝きを失います。個性の光を反映することはできません。その光なしには、人生における進歩はありません。同様に、あなたが裡なる真我を体験して、自分が心や生気や肉体とは全く分離した不滅の霊存在であることを知るようになるとき、あなたはこれらの主の宮殿を創造的に、自覚(認識)を持って利用することを学びます。治癒の過程は自動的にそれに従います。それゆえマイトレーヤはエイズに罹かかった人でさえ、祈りを通して、そして正直な心と誠実な生気と無執着を実践することを通して、治癒を体験すると言われたのです。

執着を放すことなしに、救済はないのです。マイトレーヤが新たに授けられた「新し
い時代の祈り」は、心や生気や肉体から分離している裡なる真我を人々に体験させて
くれます。

心(ハート)から心(ハート)へ人々は尋ねます、「どのように始めたらよいか。どのようにして誠実さを実践すればよいのか」。例えば、「腹を割って話をする」という表現を考えてみてください。これは何を意味するのでしょう。あなたが本来のありのままの自分を表現することを、中心からーーあなたの中心からーーハートから、交信することを意味します。これを実践しなさい。それはあなたとあなたの周りにいる人々を変容させるでしょう。

あなたが一つのことを考えながら、別のことを言い、そしてさらに違ったことを行うとき、あなたは失われます。心(マインド)の正直さは正直な言葉と正直な行動につながります。この調和が平安と幸せにつながるのです。

新しい時代の祈り

わたしは宇宙の創造主である。
わたしは宇宙の父にして母である。
すべてがわたしから来る。
すべてがわたしに戻る。
心と生気と肉体はわたしの宮殿である。
真我はその中に、
わたしの至高の存在と生成を実現する。

世界への奉仕 伝導瞑想 ── 21世紀のヨガ