生命の真実

Q:人間は本質的にはどのようなものですか。

A:秘教的観点からみれば、人間は霊と魂とパーソナリティー(肉体人間)から構成されています。霊は神のきらめきともいわれ創造主(天の父)に等しく、魂にそれ自体を反映します。魂は、物質 ――メンタル体、アストラル体(感情体)、肉体 ―― からなるパーソナリティーと霊との間の仲介をなすもので、それ自体をパーソナリティーに反映します。

パーソナリティーは三つの体、すなわち肉体、アストラル体(感情/情緒体)、およびメンタル体から構成されています。このなかで肉体は濃密な肉体とエーテル体(活力体)から成っています。エーテル体は濃密な肉体の正確な複製で、力(フォース)の流れで構成されています。このエーテル体を通してすべてのエネルギーは流入します。アストラル体は人間の感情的な機能と活動、メンタル体は理性的な機能と活動に関連しています。

エネルギーの観点では、パーソナリティーは三重の力(フォース)の組み合わせから成ります。それは、エーテル体の活力エネルギー、アストラル体の感情エネルギー、メンタル体の意志を伴った知的エネルギ-の組み合わせです。このパーソナリティーが、第4の様相である濃密な肉体を印象づけ、完全にコントロールします。

Q:魂の性質はどのようなものですか。また、魂とパーソナリティーとの間にはどのような関係がありますか。

A:進化そのものの背後にある基本的な衝動は、私たちが奉仕と呼ぶあの活動です。転生そのものが愛の法則に沿って奉仕する魂の衝動の結果です。奉仕を通して魂の目的は遂行されます。魂の特性は奉仕することです。魂は利他的な奉仕だけを求め、その意志と愛と知性のすべてをもって、ロゴス(神)の大計画に奉仕することを求めます。魂はロゴスの反映です。パレスチナにおいて、キリストは魂の事実を明らかにし、神を実現するための最高の方法として奉仕の道を教えました。

パーソナリティーは、魂の物質界における反映です。パーソナリティーを構成する器、――メンタル体、アストラル体、肉体――は魂の道具であり、魂はそれを用いて時間と空間においてその生成を経験します。パーソナリティーの目的は魂がそれを行うための器を提供することです。また、魂の目的はその器(乗り船)を創造して、いかなる種類の制限もなしに、その霊的なエネルギーの減少も滞りも経験することなしに、その器を通して働くことです。

進化

Q:人間の進化とは何ですか。人間はどのようにして覚者になるのですか。

A:人間は、その本質においては創造主と等しく、モナッド(霊火)、あるいは「神のきらめき」とも言われています。ダーウインの提唱した進化論では、人間の肉体の進化を描写しています。確かに人間は何百万年もかけて初期の動物人間から進化してきました。一方、人間の神聖な側面であり、創造主の反映である魂はその特性を物質界に顕現させるために動物人間の中に転生しました。人間は進化において独特の位置にあり、霊と物質が出会うところに存在します。そして、人間は、カルマの法則にしたがって無数の転生を繰り返し、意識の拡大とそれに伴う形態の質的変成を遂げて最後に霊王国に入っていきます。

人間の進化の旅路は5つの大きな「危機点」で区切られています。それは意識の主要な拡大であり、解放と卓越への5つのステップです。これらは5つの惑星レベルのイニシエーションであり、地球上における転生の経験から我々を解放します。これらの五つのイニシエーションをすべて受けることにより、私たちは覚者となります。