―覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記 2005年9月

政治家や指導者たちは、どのように試みようとも、さまざまな出来事をコントロールし、彼らの‘国家という船’を水平に保たせておくことがますます困難になることを知るだろう。彼らの熟練の技にもかかわらず、それはあたかも何か目に見えない手に導かれているかのように、抑えがきかずにひとりでに疾走することを知るだろう。その見えざる手とは、もちろん変化の論理である。彼らが用いるルールや方法は過去のものであり、今日の問題や必要にほとんど適応しないということを、彼らは理解しない。彼らは会合し、これらの問題を討議するが、常に実際行動から尻込みする――行動のみが問題を解決するのだが。その間に、民衆はさまざまに苦しんでおり、彼らの貧苦を緩和するための思慮と洞察を待つ。彼らは心(ハート)のうちで、救いが可能なことを知っている。そのような貧苦から解放される権利を持つことを知るのだが、それを可能にさせる制度も力もまだ持たない。人々は永久に待ってはいないだろう。

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