覚者より

シェア・インターナショナル 2001年11月号

テロ行為の背後に潜む問題に対して、すべての関係者を招集すること。自暴自棄な復讐をやめ、対話の扉を開くこと。数え切れないほど多くの人々の不満を理解し、彼らの生活と心の変革を助けるために真摯に努力すること。もはや富裕層は、富と武器だけで自分たちの意思を押し通すことはできない。正義と平和への唯一の道として、資源の共有は避けられない。

危機の時期が世界に降って湧いた。そしてそれは、多くの国々を新しい方法で歩み寄らせるだろう。テロリズムに対する共通の恐怖感が、もしそうでなければ、達成するのに何年もの辛抱強い努力を必要としたであろうことを達成させた。さらにもっと際立っているのは、テロの理由--東側に住む何百万の人々の痛み、憤り、当惑した絶望感--が多くのアメリカ人にやっと分かりはじめており、最近の出来事についてより広い見方を可能にし、そして慎重な反応を呼びかける。何にも増して、新しい協力の精神が顔を出しはじめており、新しい責任感が、東西両側の多くの人々の心(マインド)に目覚めつつある。

かくして、一撃にして非常に多くの人々を殺し、また不具にしたあのひどい襲撃は、この世界に非常に必要とされている変化の火を燃え立たせ、それを抑制していた手を押しのけた。だから、この残酷な犯罪の中から、正義(公正)と自由と法の規制に対する世界中すべての人間の必要について、より大きな理解が生じるかもしれない。

人間が適用する基準に基づいて、この悲劇は主要大国にその軍事力を集合させて、自己防衛の反撃をすることを強いた。それよりも遙かに偉大なることは、穀物蔵と銀行を大きく開放して、問題に対する理解を示し、誤りを改める願いを示す智恵であっただろう。宥和政策は答えではないが、戦争も答えではない。

世界の衆目の前での公正な開かれた裁判を通してのみ、人々の有罪・無罪は知られる。人々をこのような残虐な行為に追いやる条件に対する何らかの責任を受け入れることによってのみ、それは克服される。失うべきものを何も持たない人間は、他人や自分の生命に対して何の価値も置かないのである。

であるから、あなた方の兄たちであるわたしたちが、人間に提供する助言はこうである。あの行為の背後にある種々の問題に関係するすべての人々(国家や民族)を一堂に集めなさい。向こう見ずの復讐を慎んで、対話への扉を開きなさい。数え切れない何千万の人々の不満の原因を理解するための真摯な努力をし、そして彼らの人生と心(マインド)を変容させるのを助けなさい。

もはや、金持ちが富と武器のみによって彼らの意思を強いることはできない。正義と平和への唯一の道として資源の分かち合いは必然である。

今、過去の過ちを正すこの機会をつかみ、そしてテロや不法行為の潰瘍を永久に取り除きなさい。

マイトレーヤは公に出現する瞬間を待ちながら、舞台の袖から見守っている。彼の大いなるハートは愛を放出し、彼に応えることのできる者すべてを慰め、そして保護する。掲げられた彼の手は、彼の近くに来る者すべてを祝福する。彼の愛を受け取り、憎しみの潮流の向きを変えなさい。