「均衡」

 「画家が求めるのは調和であり、作曲家が求めるのも調和です。画家や作曲家によっては、その芸術はそれほど調和があるようには感じられないかもしれませんが、彼自身は、絵画や音楽の中で創造したものが彼にとって調和があり、生命があり、その本性の法則に従い、完成し、もう一筆加えたり、音を追加したりすれば、それが損なわれ、均衡が乱されてしまうというところまで追求するのです。

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