──覚者より
ベンジャミン・クレーム筆記
人間が、自分たちが転落してきたその深さに気づくとき、彼らは自分自身を吟味して、正気と安全への帰途の旅路を始めるだろう。もちろんこれには時間がかかるだろう、なぜなら、神の恩寵から現在の腐敗と混乱への転落は長い歴史のあることだから。何千年もの間、人間はかつてその人生を秩序立てていた霊的基盤から着実に逸脱してきた。暗黒の時代が人間の記憶をぼやけさせ、心(ハート)の反応を途中で抑えたために、人は自分の本源と目的を忘れてしまった。物質と時間という双子のグラマー(眩惑)の中で迷っていた人間は、やっと今、長い夢とイリュージョン(錯覚)から目覚めつつある。