世界中で、人々は自分たちが長い間保持してきた信念や確信がそれまで思っていたほど確かなものではないことに気づき始めている。社会や政治の機構の崩壊が彼らの既存の思考方法の価値に疑問をもたせ、彼らを二者択一のジレンマに陥れる──現在の思考様式や行動様式はもはや機能しないようであり、未来の様式はいまだ明確ではない。かくして、人間は決めかねており、過去のあり方を維持しようとしたり、未来を予知しようとしたり、無益な試みの中に迷い、手引きを待っている。そのような状況の中で、変化への機は熟している。

必要とされる変化の方向やその規模を、あるいはそれらがいかにして達成されるかを知る者はほとんどいない。しかし、現在の生き方は、その意味を欠いており、人間の幸せのためのあらゆる可能性を欠くということに、多くの人々が徐々に気づき始めている。かくして、大勢の人間が苦闘することをやめて、増大する古今の宗教や思想やいわゆるカルトに慰めと平衡を求める。必要な変化は、人間の手や心(マインド)が始動させていくにはあまりにも膨大で、あまりにも過激なように思える。そこで彼らは裡に向かい、人間の諸事をコントロールしておられるのではないかと彼らが想像するところの神へ向かう。

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